Appleの自動車R&Dチームは総勢1000名、フォードやベンツからも指導的人材を確保

TechCrunch Japan

Appleは今本当に、自動車を開発している。Wall Street Journalの記事によると、それはミニバンタイプの電動車で、CEOのTim Cookがプロジェクトのゴーサインを出したのは1年近く前だ。今現在開発チームは“数百名”の陣容で、チームリーダーはAppleのVPでFord Motor出身のSteve Zadesky、車本体だけではなく、バッテリーの技術、ロボット工学、金属の製造技術、などの分野も対象とする研究開発が行われているという。

最初にAppleの自動車開発を特ダネしたのはFinancial Timesだが、その前にBusiness Insiderが、Appleの社員から聞いた、とする話を載せている。WSJの記事はFTの記事の数時間後だが、内容は詳しい。テクノロジ業界は今全般的にカーテク指向になっているから、Appleが車に手を出しても不思議ではないという記事を、ぼくも数時間前に本誌TechCrunchに書いた。

今はWSJの記事からさらに半日近く経っているが、出回っている最新の報道によると、Appleはそのプロジェクトに約1000名を投入、チームにはかつてMercedez-BenzのR&DのトップだったJohann Jungwirthがいる。Appleのターゲットは電動車だから、初期の報道が、Teslaから人材をスカウト、と書いていたのもうなずける。同時にTeslaも、Appleから社員を引き抜こうとしているのだけど。

WSJもFTも、設計と研究は進んでいるが、Appleにはまだ、具体的な製品発売計画やそのスケジュールはない、と報じている。Appleには前からいろんな製品の噂があり、たとえばテレビ受像機もあったけど、それは結局、製品の発売には至っていない(“まだ至っていない”、と言うべきか)。

車もそういう運命だ、と言う気はないが、でも同社の中核的事業からの乖離が激しすぎるし、製品としての本格生産となるとリスクも大きい。しかも、どれだけ利益の出る、どんな事業規模にするつもりなのか、それも不明だ。

アナリストの推計によると、iPhoneの粗利益率は50%弱だ。Elon Muskは、車の粗利率を25%と見積もっている(が必ずしも達成していない)。Appleの高価格高利益はどんな競合他社も真似できないが、iPhoneの生産などで培った高度なサプライチェーン管理技術を車にも応用するとなると、やはり高値高利のラグジュアリーカーで成功をねらうのかもしれない。

また車の研究開発には車関連のソフトウェアも含まれているはずだから、仮に車を一台も生産しなかったとしても、いろんなものから大きな利益を上げることができる。ソフトウェア以外に、バッテリーや素材の技術もあるだろう。だから、自動車、とりわけ電動車(EV)の開発に投じられるお金は、車の生産に結びつかなくてもAppleとしては無駄金ではない。

また、Apple Watchを見ると、Appleは高級品デバイスのメーカーとしての評判を、もっといろんなものに広げたいようだ。そしてとくに今接近しているのが、単純で分かりやすい小型マシン(ガジェット)のメーカーから、ファッションブランドへの変身だ。自動車のR&Dも、その路線上で見るべきものかもしれない。Appleは高級品メーカーとしてのレパートリーを、消費者用コンピュータ製品を超えて広げたい。多様化したい。自動車は、そのためのステップの一つだろう。,

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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